平経正
北陸の木曽義仲を追討するため、平家軍10万余騎は京都から威風堂々と北進する。
副将軍の平経正(たいらのつねまさ)は琵琶湖畔に留まり、数人の供を連れて竹生島へ詣でる。島に着いた経正は景色の美しさに心を奪われ、神仏の御前でひざまづいて経文を唱える。日が暮れて十八夜の月が湖面を照らし、社殿も輝いている。宝厳寺の僧は「あなたが琵琶の名手であることは有名です」と琵琶を差し出すと、経正は秘曲を奏でた。すると、澄んだ音色が社殿に響き渡り、神仏もたえかねて白竜となって姿をあらわす。経正は嬉しさのあまり、涙を流しながら歌を詠んだ。
旧暦4月18日の今日は、平家物語「竹生島詣」で平経正が竹生島へ詣でた日にあたります。
