きつねにつままれた町
きつねにつままれた町 田中冬二
秋の灯ともし頃の時雨の長浜の町は
きつねに つままれたやうな町だ
ここは古い寺院があって 門徒宗が多くて
家々の造りからも もう北国の町だ
灯ともし頃を 荒物屋油屋種物屋は暗く
薬屋だけがあかるく その硝子戸が水族館のやうだ
遠く暮れる空に伊吹山が未だ見え
長浜名物の田楽の葱味噌の匂ひが ほのかにして
秋の灯ともし頃の 時雨に濡れてゐる長浜の町は
まるで きつねにつままれたやうな町だ
一昨日の早朝、雨中を走っていて何故だか急にこの詩を思い出した。
秋も深まり、時雨の時期がやって来たからかもしれない。
そういえば、この詩を「ワシと同じ苗字の人の詩や」と仰っていたいた方が、
今月から長浜商工会議所の専務理事に就任された。
これまた狐につままれたような人事だった。

コメント
「きつねにつままれた町」を検索したら、「〜北陸にてより 【混声4部合唱/伴奏:無伴奏】作詞:田中冬ニ/作曲:多田武彦 」
というのが出てきましたが、こりゃ歌になっとるんですかい?暗い油屋種物屋に水族館のような薬屋ってことは、あの通りかしら?
投稿者: 翁恵 | November 14, 2007 06:19 PM
今ひとつ人気のない湖北大合併を商工会議所ルートで推し進める人事、と私は思っております。邪推ですかね。
投稿者: もの知らず | November 14, 2007 10:37 PM
もの知らずさんの考えとは少し違いまして、市役所(市長)と商工会議所の関係改善のためのパイプ役かと思っていました。
翁恵さんの考えていらっしゃいます「あの通り」は・・・思い当たるのは神戸町通りなのですが、当たっていますでしょうか。
投稿者: momo | November 15, 2007 06:23 PM
皆々様、コメントありがとうございます。人事の裏にそんな思惑があったとは知りませんでした。
それとmomoさんが仰る通り、確かに今でも量り売りしている油屋さんや種屋さんはあるし、博物館通りのことなのでしょうか。特定の場所は全く考えていませんでした。
投稿者: 筆者 | November 16, 2007 08:43 AM